3.28.2009

3.28.09 瀬谷・鎌倉古道(前編)

瀬谷の鎌倉古道に沿って、瀬谷八福神が祀られた寺院があります。瀬谷八福神とは七福神に達磨大師を加えたもので、8つの寺院に一神ずつ祀られた祠が建てられています。
今日は瀬谷駅の北側にある4つの寺院を鎌倉古道に沿ってまわってきました。

瀬谷駅からバスに乗って、まずは妙光寺へ。こちらは大黒天が祀られています。祠のとなりには神奈川県重要文化財指定の梵鐘が。桜の木が沢山ありましたがまだ咲いているのは数えるほどでした。


次は善昌寺。こちらには恵比寿さまが祀られています。境内には立派なしだれ桜があり、満開でした。ついつい恵比寿さまよりもしだれ桜に夢中になってしまいました。


さてこの先から古道らしい道になっていきます。



左の写真は旧瀬谷銀行跡。住宅地と農家の点在する牧歌的な風景の古道に突然、瀬谷銀行跡なるものが現れてもピンときません。かつてこの周辺は養蚕と製糸が盛んで、横浜がシルクの貿易で潤っていた時期には、この辺りにもシルクマネーが流入していたのでしょう。この銀行跡の内部に入ることはできませんが、今も広大な敷地が放置されているようでした。

右の写真は近くの農家で。製糸するための機械でしょうか。広い土地と威容を誇る農家が多くあります。



つづいてやって来たのは日枝社。ここは瀬谷八福神ではありませんが、鎌倉古道沿いにあり、創建は鎌倉時代といわれています。また、こちらには樹齢300年を超えるといわれる欅の大樹があります。高さは35m、木の周囲が8m。日枝社の御神木として枝が払われることなく育ってきたのだといいます。いまはまだ枯れ枝のようですが、たくさんの鳥が枝を渡っていました。鳥の巣もいくつかあるようでした。



つづいては3つ目の瀬谷八福神、徳善寺。このお寺は二階層の門があり、仁王さまが安置されています。門をくぐって境内にはいると八福神の内、毘沙門天が祀られている祠がありました。このお寺も参道には桜の並木がありますが、まだほとんどがつぼみでした。1週間後には満開になるでしょうか。


最後に鎌倉古道を離れて長天寺へ。ここには八福神のプラスワン、達磨大師が祀られています。瀬谷小学校と連なる小高い丘の頂上付近に建つ長天寺は、瀬谷が開かれた当時村役場が置かれた地でもあったそうです。


というわけで瀬谷八福神をめぐる鎌倉古道(前編)、ゆっくり写真を撮ってまわって約2時間の散策でした。善昌寺のしだれ桜は満開だったものの、その他ではまだまだつぼみのところが多い桜でしたが、鎌倉古道の散策は見所が多く、風情があって楽しめました。

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